2019年のドラフトが終了した。
指名された選手は来年からプロ野球選手になることになるが、一流への道はいばらの道である。
特にドラフト下位で指名された選手はほんの数年でクビになってしまうことも珍しくない。
今回は過去にドラフト5位以下で入団したにもかかわらず、名球会まで上り詰めた選手を紹介する。
※ドラフト外入団や一部ドラフト順位が分からなかった選手は除いています
名球会入りの条件
名球会入りの条件は以下の通りである。
投手:通算200勝または250セーブ(2019年現在16人)
野手:通算2,000安打以上(2019年現在49人)
投手編
まずは投手から見ていこう。ドラフト5位以下で名球会まで上り詰めたのは以下の2名である。
工藤公康
現在福岡ソフトバンクホークスの監督を務めている工藤公康はドラフト6位から名球会入り。
通算成績224勝142負3セーブ。
主に西武ライオンズやダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)で先発として活躍した。
実働29年は歴代最長タイ。
他にも42歳で11勝、44歳で7勝という記録もプロ野球記録となっている。
山本昌
中日ドラゴンズ一筋29年の山本昌はドラフト5位からの名球会入り。
通算219勝165負5セーブ。
主に先輩として長い間中日ドラゴンズを支えた。
実働29年は工藤と並び歴代最長タイ。
他にも23年連続勝利(歴代1位タイ)、41歳1ヶ月でのノーヒットノーラン(歴代最年長)、49歳25日で先発投手として勝利(歴代最年長)など息の長い選手であった。
野手編
続いて野手を見ていこう。ドラフト5位以下で名球会まで上り詰めた選手は以下の2名である。
新井貴浩
広島東洋カープや阪神タイガースで活躍した新井はドラフト6位からの名球会入り。
通算2,203安打、打率.278、319本塁打、1303打点、43盗塁。
弟の良太とともにプロで活躍し、「あらいさん」の愛称でファンに親しまれた。
オールスター出場8回、史上10人目の全球団からの本塁打などを記録している。
福本豊
世界の盗塁王と呼ばれる福本はなんとドラフト7位から名球会入り。
通算2,543安打、打率.291、208本塁打、884打点、1,065盗塁。
確実性とパンチ力を兼ね備えた打撃に加え、圧倒的な走力で相手を翻弄。通算1,065盗塁、シーズン106盗塁、盗塁王13回、通算115三塁打はすべてプロ野球記録となっている。
また、シーズン、オールスター、日本シリーズのすべてでMVPを獲得したのは福本の他には川上哲治、大下弘、松井秀喜の3人しかいない。
最後に
今回ドラフト下位から名球会入りした選手を調べてみたが、思いのほか少ない結果になった。
やはり下位入団の新人がドラフト1位の新人と横一線でスタートというのは現実的には難しいのかもしれない。
しかし、少人数とはいえ名球会まで上り詰めている選手がいることも事実だ。
2019年ドラフトで下位指名となった選手も是非この高みを目指して欲しいと思う。
おしまい
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